進路だより

「ルワンダの教育を考える会」理事長・マリールイズさんをお招きしました。

 令和4年10月27日(木)6・7校時に第1学年対象の「職業講話」を実施しました。「ルワンダの教育を考える会」理事長の永遠瑠(とわり)マリールイズさんが講師をつとめてくださいました。この事業は、社会の各分野から講師を迎え、自己の生き方や、自己をどのように生かして社会に貢献していけるか考えさせることを目的にしています。

 マリールイズさんは、1994年に勃発したルワンダの内戦を経験し、現在は日本に帰化し、福島県に在住しているルワンダ女性です。2000年に「NPO法人ルワンダの教育を考える会」を設立。現地に学校を作って子どもたちの夢を支援しています。

 

 

 

 

 

 ルワンダの内戦ではおよそ50万人から100万人が虐殺されたと言われています。マリールイズさんは、教育の大切さ、夢を持つことの尊さ、そして、何も生み出さない戦争の無意味さを言葉を選び、丁寧に、切々と語ってくださいました。

 私たちのこの生活が当たり前ではないことを改めて感じ、平和とは何か、社会貢献とは何か、深く考える貴重な時間となりました。

〈生徒の感想〉

・「当たり前の『また明日』が来るとは限らない」という言葉は内戦を体験したことのあるマリールイズさんだからこそ言える言葉で、とても深く考えさせられる言葉でした。

・空の下に人がただ集まった、インフラも何もないただのキャンプ。それが難民キャンプ。初めて難民キャンプがどのようなものか知り、衝撃を受けました。

・一番印象に残っているのは、戦争によって夢を奪われた子どもたちの話です。「大人になれるかもわからない」と言って将来の夢を話せない子どもがいるという事実は本当に衝撃的でした。とても悲しい現実だと思いました。

・「学校は夢探しの場」ルワンダの子どもたちにとって学校は夢そのもので、私にもまだ見つかっていないだけで、夢がそこにあると思うと学校が当たり前のものではなく、特別なものであると感じました。

・「好きでも好きじゃなくても、その国に生まれた以上、その国のすべての出来事を背負っていかなければならない。自分はその国の代表」という言葉が忘れられません。

・私が今日の講話で一番印象に残ったのは「人は生きていれば、学んだことがあれば、その人らしく生きられる」というところです。とても心に響きました。もっと自国を知り、もっと勉強し、命を大切に生きていきたいと思いました。