進路だより

2022年11月の記事一覧

令和4年度「科学の甲子園」福島県大会に出場してきました。

 令和4年11月13日(日)福島市の福島県教育センターで「科学の甲子園」福島県大会が開催されました。本校からは13名、2チーム出場しました。今年度の「科学の甲子園」桐陽チームを立ち上げてから数ヶ月、生徒たちは筆記、実験、総合の各競技にむけて、一生懸命準備をしてきました。大会本番では予想外のことが起こったり、ぎりぎりの選択を迫られる場面もあったりしましたが、全員がチャレンジ精神を持って、精一杯のことをやり切りました。

 

総合競技の様子です。総合競技は事前に課題が出され、その課題に関する競技及びレポートで競います。

今年の課題はホバークラフトの製作でした。おもりの1円玉をのせます。

総合競技以外は競技者以外会場に入れません。会場に向かう準備をするメンバーたちの様子です。

最後は福島大学共生システム理工学類長 長橋 良隆 先生の講演を聞きました。演題は「湖底堆積物から読み解く猪苗代湖の形成史」です。

1年生メンバー

2年生メンバー

 

 「科学の甲子園」は、全国の科学好きな生徒たちが競い合うことで、その裾野を広げるとともにトップ層を伸ばすことを目的としています。本校ではSTEAM教育の一環として出場しました。他校の生徒と競い合うことで視野が広がり、多くの刺激を受けることができました。科学への情熱がますます高まったのではないでしょうか。メンバーのみなさん。おつかれさまでした。

「ルワンダの教育を考える会」理事長・マリールイズさんをお招きしました。

 令和4年10月27日(木)6・7校時に第1学年対象の「職業講話」を実施しました。「ルワンダの教育を考える会」理事長の永遠瑠(とわり)マリールイズさんが講師をつとめてくださいました。この事業は、社会の各分野から講師を迎え、自己の生き方や、自己をどのように生かして社会に貢献していけるか考えさせることを目的にしています。

 マリールイズさんは、1994年に勃発したルワンダの内戦を経験し、現在は日本に帰化し、福島県に在住しているルワンダ女性です。2000年に「NPO法人ルワンダの教育を考える会」を設立。現地に学校を作って子どもたちの夢を支援しています。

 

 

 

 

 

 ルワンダの内戦ではおよそ50万人から100万人が虐殺されたと言われています。マリールイズさんは、教育の大切さ、夢を持つことの尊さ、そして、何も生み出さない戦争の無意味さを言葉を選び、丁寧に、切々と語ってくださいました。

 私たちのこの生活が当たり前ではないことを改めて感じ、平和とは何か、社会貢献とは何か、深く考える貴重な時間となりました。

〈生徒の感想〉

・「当たり前の『また明日』が来るとは限らない」という言葉は内戦を体験したことのあるマリールイズさんだからこそ言える言葉で、とても深く考えさせられる言葉でした。

・空の下に人がただ集まった、インフラも何もないただのキャンプ。それが難民キャンプ。初めて難民キャンプがどのようなものか知り、衝撃を受けました。

・一番印象に残っているのは、戦争によって夢を奪われた子どもたちの話です。「大人になれるかもわからない」と言って将来の夢を話せない子どもがいるという事実は本当に衝撃的でした。とても悲しい現実だと思いました。

・「学校は夢探しの場」ルワンダの子どもたちにとって学校は夢そのもので、私にもまだ見つかっていないだけで、夢がそこにあると思うと学校が当たり前のものではなく、特別なものであると感じました。

・「好きでも好きじゃなくても、その国に生まれた以上、その国のすべての出来事を背負っていかなければならない。自分はその国の代表」という言葉が忘れられません。

・私が今日の講話で一番印象に残ったのは「人は生きていれば、学んだことがあれば、その人らしく生きられる」というところです。とても心に響きました。もっと自国を知り、もっと勉強し、命を大切に生きていきたいと思いました。